Blog ブログ

IMG

「逃げた先で見えたこと」

「逃げた先で見えたこと」

こんにちは!
今回のブログは、テナードラムパート・ルーキーのあずみ(18)です!

今回の練習では、今年のショーのメイキングに取り組みました。「最後の通しをノーミスでやりきる」という目標のもと、限られた時間の中で細かな動きや設定を覚えなければならず、大変ではありましたが、みんなで協力しながら有意義な練習が行えたと思います!

ここからは、身長152cmで「絶対にテナードラムを持っているとは思われない」私が、どうしてマーチングを続けてこれたかをお話ししたいと思います。少し長くなりますが、最後まで読んでいただけるとうれしいです。

私は小学生の頃からマーチングに憧れを持ち、中学生になって吹奏楽部に入り、マーチングを始めました。希望楽器は第1希望がトロンボーン、第3希望に書いたのがなんとなくのトランペット。結果的にそのトランペットに決まりましたが、念願のマーチングができることが嬉しくて、一生懸命頑張っていました。
でも、2年生になる少し前に顧問の先生から「リコーダー上手いからクラリネットかフルートに行ってくれない?」と言われました。その言葉で「あ、自分はトランペットに向いてないんだ…」と感じてしまい、頑張ってきた1年間を否定されたようでとても落ち込みました。
さらにその直後に新型コロナウイルスの影響で部活動が一時停止。楽器変更の話も自然消滅してしまいましたが、それ以降、楽器を吹くのが怖くなってしまい、自信を失ってしまいました。部活を辞める言い訳を考える毎日…。そんな状態のまま高校を決める時期になりました。
それでもマーチングが好きで高校でも続けるつもりだった私は「自信がない自分を変えたい」と思いながら、トランペットを続けるか悩んでいました。そんな時、偶然見に行った北筑高校の公開練習で、気づけば自然とテナードラムばかりを目で追っていて…「これだ!」と直感。そのまま北筑高校に入学し、トランペットから逃げるようにテナードラムに転向しました。


勢いで選んだテナードラムでしたが、身長152cmの私にとっては想像以上重くて「こんなの持って歩ける訳が無い…」と初めは後悔していました。1年生の時はとにかく先輩に必死にでついて行く毎日で、他のことを考える余裕はありませんでした。
でも、2年生になる頃には重さにも慣れ、少しずつ余裕がでてきた一方で、同じくバッテリー初心者だったはずの同学年の仲間たちがどんどん上達していくのを見て、「自分だけ置いて行かれてる…」と不安と焦りを感じて、部活に行くのが苦しくなっていました。
そんな時、声をかけて話を聞いてくれた友達や先輩が
「辛いなら、頼ってよ!!!」
と言ってくれました。その一言が、本当に心に残っています。
「人に頼るのはダメなこと」だと勝手に思い込んでいた私にとって、「助けを求めてもいいんだ」と初めて思えた瞬間でした。それからは、辛かった練習がだんだん楽しくなっていき、気づけば最後の定期演奏会を迎えていました。
卒部する頃には、テナードラムに転向したことを全く後悔していませんでした。むしろ、あの頃トランペットを吹いていた自分よりも、今の自分の方がずっと輝けていると、自信を持って言えるようになりました。もちろん、楽器が変わったからすぐに変われたわけではなくて、たくさん悩んで、もがいて、少しずつ前を向けるようになったんだと思います。

そして今、マーチングを「もう十分やりきった」と思っていた私が、なぜドリスカに入団しているのか。正直、自分でもよくわかりません(笑)。強いて言えば、高校時代に一緒に頑張った仲間が入団したのを見て、「じゃあ私も!」と…そんな感じです。高校の時はただがむしゃらに頑張っていたけど、今はもう少し周りが見えるようになった気がします。だからもう一度挑戦してみたいと思えたのかもしれません。

私の話は、いつもオチがないのですが(笑)、ひとつだけ本当に伝えたいことがあります。

「1人で抱え込んでいいことは、ひとつもない!」
辛い時は勇気を出して誰かに話してみてください。ちゃんとあなたの頑張りを見てくれている人は、必ずいます!

私は高校時代、全国大会に行けずに終わりました。だからこそ、今年は本当に、さいたまスーパーアリーナの舞台に立ちたいと思っています!
「ぶっちぎりの努力・感謝・思いやり・パフォーマンス」を忘れず、日々精進していきます!応援よろしくお願いします!!

最後まで読んでくださりありがとうございました!