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「Change&Challenge」

「Change&Challenge」

こんにちは!
今回のブログを執筆するのはユーフォパートルーキーのさんせ(20)です!
よろしくお願いします!

先日の練習で!ついに!今年のショーのドリル組みが始まりました。
「ドリル」とはフロア上での動きや形の設計図です。図面上ではただの点と線だったものを仲間と息を合わせて、各々の音と身体で形にしていく…そこには感動があり、喜び、笑い、涙や達成感があります。
そして完成する「Alpha of the wild」こそ、今シーズン私たちが作り出す「虹」に他なりません。
この文章を読んでくださっている方々、今年のドリスカも必見!です!

ここからはちょっと自分語りですが、正直言うと私は、マーチングが少し苦手でした。
高校からマーチングを始めたんですが、演奏しながら動くって普通に大変だし、自分は物覚えも悪いし、なんだか「自分には向いてないな」ってずっと思っていたんです。

それでも音楽は好きでしたから、吹奏楽団に1年間所属していました。
もちろん、難しい曲でコンクールに出たり、自分の技術と向き合ったり、ずっと年上の方々とアンサンブルをしたり、高校生の子たちと一緒に演奏会に出たり…素敵な経験もたくさんありましたが、どこかでずっと物足りなさを感じていたんです。

物足りなさを感じながらも吹奏楽を続けてはいましたが、「こんな気持ちで吹奏楽なんてできない」と考えた私は吹奏楽団を逃げるように休団し、音楽そのものから離れて考えました。
自分にとって音楽とは?ユーフォニアムとは?なぜ音楽をしているのか?なぜユーフォニアムなのか?

考えれば考えるほどわからなくなって1人で謎に泣いてしまう日もありました。(今考えるとそこまで悩む必要もなかった気がしますが😅)
ちなみに書いてる今も泣きそうです笑

悩んでいる間、私は色々な方にお話を伺いました。先輩や後輩、同輩。吹奏楽団で同じユーフォニアムパートだったおじ様方や常任指揮者の方、大学の吹奏楽団の方。
色んな方がいました。
ただ楽しいからやっていると言う人、
音楽をしていても、していなくても自分は自分と言ってくれた人、
音楽しかやることがないから音楽をやっているという人…
どれも貴重なお話でした。

しかし話を聞いていくうちに、「出会い」というキーワードが私の中で引っかかりました。これは所属していた吹奏楽団の常任指揮者からのお言葉でした。
「俺は歳だけど色んな人と出会えるから音楽をやってるし、三世くんだって若いけどもうユーフォってだけで色んな人に出会ってるでしょ?」

その言葉にハッとしました。

私も「ユーフォニアム」という1つのもので私は数多くの人と出会い、音楽を奏で、楽しんできました。その時私はなぜ音楽をしていたのか解った気がしたんです。
そしてそんな時に出会ったのが「ドリスカ」でした。どんたくというパレードではありましたが、ドリスカで演奏している自分が、何かすごく楽しく感じてしまったんです。よくわからない気持ちでしたが、本当に、純粋に楽しかったんです。

そこから私はドリスカに惹かれました。でも「入団するからにはパレードだけではない。動きを覚えて曲を覚えて…」そんなことできる自信は吹奏楽から逃げていた私には毛頭ありませんでした。

でも私の中には「自分を何か変えたい。挑戦してみたい」そんな気持ちがあり、吹奏楽団に無理を言って休団期間を延長し、半ば勢いで入団を決めました。勢いではありましたが、私の人生で特に勇気のいる決断だったと確信しています。

そして私は今、あの時の決断を後悔していませんし、胸を張って「入ってよかった」と言えます!たしかに体力使うのに落ちてるし、高校の時より楽器が重いし、キツいんです。キツいんですけどなんだか、ドリスカって頑張れちゃうんです!不思議ですよね。
頑張ることが小さな頃から苦手だった私ですが、ドリスカにいると頑張れるというより、頑張りたくなっちゃうんです。
なぜだろう?って考えたら答えは簡単でした。一緒に頑張ってくれる方々が隣に、周りにいたからです。
だから楽しい!頑張れるんだなって練習の度に思います。こんなに楽しいマーチングバンドに出会えて感謝しかないです。

これから練習はもっと細かく、きつくなるでしょう。でも一緒に頑張ってくれる方々がいてくれるからこそ頑張れる!そんなドリスカがルーキーという身分ながらも大好きです!もしこの文章をドリスカの方が読んでくださっていたらこの場をお借りして感謝します。

とここまで自分語りをしてきましたが、大事なのはここからです。
ドリスカは活動テーマとして
「Making The Rainbow」を掲げており、
「個性の重なり」に価値を見出しています。

メンバーの音楽的感性も、経験も、年齢もみんなバラバラ。

だからこそ、一人ひとりの“色”が違う。

その色を大切にしながら、丁寧に編み込んでいく。そうして生まれる虹のようなショーを私たちは目指しています。
雨上がりの空に、奇跡のようにかかる美しい虹のように…

私たちのショーが、観てくださる方の心に感動の虹を架けられたら、これ以上の喜びはありません。

そしてマーチングは見てくださる方がいてこそ完成すると思います。私たちが出場する大会には是非お越しください!
見てくださる方々の中に1人でも「マーチングってかっこいい!すごい!」と思ってくださる方がいらっしゃいましたら、それが私の中では一つの意味で成功です!

それでは今年のドリスカもお楽しみに!
次のステージであなたと出会えることを心から楽しみにしています!

ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました🙇

FDSユーフォニアムパート 
三世楓太